サドルとお尻の話

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謎のBJK地下室からこんにちは。
店長のナカです。

何故か最近よく質問を頂きますので、ブロンプトンのサドルについてご紹介いたしましょう。

現行モデルに付いているこのサドルは2009年のモデルチェンジ以降で採用されているブロンプトンオリジナルのサドルで、畳んで持ち運ぶ際に先端が掴めるようになっているブロンプトンならではのサドルなんです。

それまではもう少し肉厚なコロッとしたサドルだったのですが、、、、、
見た目はまぁ可愛かったんですが、壊れやすかったり、意外とお尻に優しくなかったりと、ご利用の方からもご意見を頂戴することも多々ありまして。。。。

そんな訳で2009年よりこのサドルになっております。
最初は細いし表面も硬そうだけどお尻にはどうなのよ?と疑われておりましたが、採用されてはや4年、お客様からのご意見はかなり減りました。(ナカ調べ)

通常お尻に優しいサドルを選ぶ場合には、とにかく柔らかいものを選ぶ方も多いのですが、私としては柔らかさだけではなく、座面の幅にも注目して頂きたいと考えております。
更に言えば”有効な”座面の幅です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA写真はクラシックサドルの王道セラサンマルコのリーガルとの比較です。
これはちょっと極端な比較なのですが、リーガルがカマボコ状に盛り上がっているのに対し、ブロンプトンのサドルはステッチに沿って幅いっぱいに広がった形状をしています。
実際に一番広い部分の幅を測ってみますと、リーガル150mm、ブロンプトン148mmです。
さらに形状を加味するとリーガルの場合左右2センチぐらいは体重を支えないでしょう。
対してブロンプトンのサドルは幅いっぱいまでお尻が乗ります。
これが”有効な”座面の幅ということです。
このように有効な座面が広ければしっかりとお尻を支えてくれますし、人ぞれぞれ異なるお尻の形にも対応してくれます。
もちろんリーガルのこの形状には訳があるのですが、、、説明すると長くなるので今回は割愛しますね。

という訳で、やや細身ながらも意外とお尻に優しいブロンプトンのサドルについてのお話でした。
見た目が細く見えるのでちょっと抵抗ある方も居らっしゃるかもしれませんが、食わず嫌いならぬ座らず嫌いになる前に車両を購入したらしばらく試してみてくださいね。