2013モデルのNewブレーキレバー
以前ご紹介しました2013モデルのリムに続き、ブレーキレバーもようやく入荷しました(初回入荷は極々少量です)。
そんな訳で今日はブレーキレバーについて、ご説明いたしましょう。
右の写真は歴代のブレーキレバーの変遷コレクションです。(BJK所蔵)
一番上のレバーは90年台前半のもので最近はあまりお目にかかりませんね。
上から2番め以降は「BROMPTON」の文字が入ります。
3番目はひと世代前のものですが、このあたりからワイヤーの角度など細かな工夫が凝らされているのが良くわかります。
リムもそうでしたが、ブロンプトンはありとあらゆるパーツがブロンプトン専用設計になんですね。
そして新レバーはこんな感じ。
なかなか他でも見かけないようなデザインですね。
新しくなって何が変わったと言いますと。
・ブラケット(根本の部分)がアルミ製になって手触りがカチっとしました。
以前はブラケットがプラスチック製だったので強く握り込むとグニューと変形して握る力がプラスチックに吸収されていました。
ここをアルミにすることでプラスチックのようにたわまず、レバーを引く力がダイレクトに伝わります。
極端に言うと今までプラスチックに力を吸い取られていたので、アルミにすることで少ない力でブレーキがかけられる。ということなんです。
・レバーはちょっと短くなりました。
ブレーキがしっかり効くようになりましたので、ママチャリのブレーキみたいに指4本でギューなんて握ったら大変な事になります。
男性なら指2本でも止まれるぐらいの制動力が得られますので、ブレーキレバーはこの程度の長さで十分ですね。
工場出荷時の状態ではレバーが開き過ぎていて日本人の手の大きさではちょっと指が遠いかな。と思いますので当店では全車少しだけレバーを近づけてお渡ししています。
ちなみに。レバー裏側のブロンプトンロゴ。とても好評です、特に女子に。
可愛い自転車で女子からキャッキャ言われたい殿方は今すぐこのレバーに交換してください。
・最大の特徴は曲がったブレーキレバー。
ブラケットとレバーが写真のように段差が付いています。
これこそブロンプトン専用設計という部分です。
ここに段差をつけることで、畳んだ時にフロントフォークにブレーキワイヤーが当たりにくくなります。
Pタイプでは特にわかりやすいのですが、写真のような感じでワイヤーが曲がります。
レバーの段差がなかったらもっと強く当たるわけです。
組み立てた際にもワイヤーの出方が素直になりますので無駄に引っ張られすぎず、いい具合です。
・意外と語られないのですが、ピポッドもしっかりしています。
ピポッド(レバー根本の支点)に樹脂を使用して、スムーズでがたが出にくい造りになっています。
今まではブラケット自体がブラスチックだったこともあり、結構ガタと言うか遊びが多めにあり、個体差もありました。
ブレーキレバーはほぼ常に手に触れるものなので、動きがスムーズだと気分が良いです。
良くなった点はざっとこんな感じです。
悪くなった点は・・・・あんまり無いですかね。
重量も見た目の割りには前のモデルと大差なしです。(むしろ数グラム軽いです)
あとは見た目の好みやレバーの手触りがお好みに合えばいいのですが。
私個人としては、レバーは細くて素朴な手触りのほうがコントロールしやすい気がして好きなので一世代前の物も嫌いじゃありません。
ブレーキについては、ひと昔(十年ひと昔と言いますがまさにそれぐらい前)まではブロンプトンのブレーキは効きが悪いというのが定説でした(実際あまり効きません)。
それが徐々に解消され現行のブレーキではまず心配無く乗れるようになったのですが、今回のレバー変更で更に安心感アップです。
こんな風にブロンプトンは常に少しづつ良くなっています。