不定期連載:偏愛的パーツクローズアップ【ヒンジ編】

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不定期連載なんて言いながらかなり間が空いてしまいました。
久々のパーツクローズアップです。
今回のご紹介パーツ:ヒンジ
フレームの折れる部分の蝶番です。
ポイント:
単純だけど奥が深いブロンプトンの品質を物語る最重要パーツ
え?地味すぎる?でも重要なんですよ。ココ。
私もいろんな折りたたみ自転車を見てきましたが、このヒンジが何年たってもほぼノーメンテでもギシギシ鳴らずに正常に動いてくれるのはブロンプトンだけじゃないかと思います。
ブロンプトンの約30年の歴史がここに集約されていると言っても良いぐらいの完成度なんですよ。

それでは解説いたしましょう。
この部分は鋳物と言いまして。
型に溶かした金属を流しこんで造ります。
写真は型から取り出したヒンジたち。
見えないヒビや気泡が入っていないかを特殊な検査機にかけて一つ一つチェックします
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これを正確な寸法になるように研磨して仕上げると・・・
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ピタリとはまってスムーズに開閉します。
説明してるスタッフさんも嬉しそう。
因みにこの部分は年式によって少しずつ形が違います。
年々改良されて今の形にたどり着いている訳ですね。
それから、今度車体を畳んだ時に断面を見てください。
アルファベットが入っているの判りますか?
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これはこの部分を作った人のイニシャルなんです。
品質管理と作り手の誇りを感じますね。