圧倒的オールラウンダー「Panaracer AGILEST」裏話。

今年2月に発売されたBROMPTONの新作タイヤ、AGILEST〈アジリスト〉。
兵庫県丹波市に本社を構えるタイヤメーカー「Panaracer」が、BROMPTON初の国産タイヤとして開発しました。
当店でも発売以降、多くのユーザー様にご使用いただいています。

AGILESTはPanaracerのラインナップのなかで、ロードバイク向けに展開しているシリーズ。
走りの軽さと乗り心地、耐久性のバランスが非常に良いハイエンドタイヤとして、プロのロード選手にも多くの愛用者がいます。

Panaracerの卓越した技術により、耐久性を犠牲にすることなく軽量化に成功したこのタイヤは、普段使いからツーリング、レースまで使えるまさに「圧倒的オールラウンダー」。
先日のしまなみでAGILESTを付けて70km走りましたが、雨上がりの路面でも高いグリップ力を感じることができました。平地でのスピード維持がしやすく、下り坂でのガタガタという振動も軽減され、とても快適でしたよ。
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BROMPTON用のAGILESTが発売開始される約半年前、
Panaracerさんから新しいタイヤを開発中とのことでご連絡をいただき、そこから数回にわたり店舗での打ち合わせをさせていただきました。
・BROMPTONユーザーが求めるタイヤはどのようなものか?
・他メーカーとの差別化を図るためにはどのような特徴にすべきか?
・どのBROMPTONにも似合うカラーやロゴデザインは?
正直、僕らスタッフには商品開発の経験などほとんどなかったですし、PanaracerさんもBROMPTONに関する情報は少ないとのことでしたので、はじめは両者ともイメージが掴みにくかったと思います。
専門店として日々BROMPTONと向き合うなかで、従来にはないバランスの良さと親しみやすさを持ち、これからの新しいスタンダードとなるようなタイヤができたら良いと思い、Panaracerさんにお伝えしました。
打ち合わせの末、AGILESTシリーズの特徴である走りの軽さや乗り心地を活かしつつ、小径車に求められる性能を再設計していただく形になりました。
はじめてテストタイヤをお借りしたときは、乗り心地と転がりの良さが印象的だったのを覚えています。
こちらはPanaracerの公式YouTubeにて公開中の動画です。
AGILEST商品化の前に、いつもお世話になっているユーザーのお三方「折りたたみ探検隊」をお呼びして試乗会やインタビューを行ないました。
スタッフキジマによるAGILEST取り付けの様子。
僕ら販売店にとっても取り付けのしやすさ、ホイールにぴったりはまる精度の高さは重要なポイントです。
そちらも商品化までにかなり改善していただきました。

こうして無事に商品化されたAGILEST。
圧倒的オールラウンダーの名は伊達じゃなく、多くのユーザーさんにご好評いただき、早くもBROMPTONタイヤのスタンダードとなりつつあります。
お値段や商品パッケージについても頑張っていただいています。
サイドのリフレクターライン(反射材)が排されたシンプルなデザイン。
ブラックとアンバーの2色展開で、BROMPTONのイメージに合わせてお選びいただけます。
Panaracer AGILEST 16×1.35
¥6,380 (1本)
重量:約225g
サイズ:16×1.35(1 3/8) (35-349)
最大空気圧:8bar(116PSI)
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今年のBROMPTON LOVERS MEETINGには、
打ち合わせで何度もお世話になった開発部の吉岡さんがゲストとして来てくださいました。
イベント中の景品として、AGILEST本品やノベルティグッズまで沢山ご用意いただきありがとうございました。

いただいたクリアステッカーは店頭でもお配りしています。
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自転車業界に入り10年になりますが、Panaracerさんにはこれまでタイヤの販売や購入、ライドを通じてたくさんお世話になりました。
(Closer Plus、Pasela、Race Evo4、Gravel Kingなどなど、、、)
今回は開発部の方々との打ち合わせを通じて、商品化に携わることができたことを大変嬉しく思います。
このような機会をいただきありがとうございました。
初の国産タイヤAGILEST、兵庫県丹波市にある本社工場で職人さんの手により一本一本丁寧に生産されています。
ご注文お待ちしております。