オーバーホールのご依頼。2004年式M3Rの巻
シルバーウィークってゴールデンウィークよりちょっと短いからシルバーなんだと思っていましたが敬老の日を含むからシルバーという論説もあるのですね。
そんなシルバーウイーク真っ只中の神戸より店長のナカです。こんにちは。皆さん自転車乗ってますでしょうか。
今朝フェイスブックにも同じような事を書きましたが、こんな気候のいい時期のサイクリングは後から思い出してもじんわりいい思い出になるものです。ぜひ大切な人と大切な場所に出掛けてみてください。出来ればブロンプトンで。
さてさてこのところ沢山のご依頼を頂いておりますオーバーホールですが、作業が溜まっておりましてあまりご紹介出来ていませんでした。
これから少しづつオーバオーホール事例をご紹介していこうと思います。
さて今日のご依頼は。。。
2004年式のM3Rです。11歳ですね。
当時は前後ライトがダイナモ式で標準装備でして、その他にもリムやクランクの形状なんかもすこしづつ現行のものとは違いますし、艶ありのグリーンも良い風合いを醸し出しております。
そんな11年前の車両ですが、ブロンプトンならこのぐらいの年代のものもあまり珍しくなくなってきました、10年前後ならお手入れ次第で現行モデルと遜色なく走りますよ!
今回のご依頼は前後ハブのオーバーホールとその他、傷んだ部品の調整です。
まずはちょっとした修正から。
当時のモデルはステムキャッチが広がらないように結束バンドで留めていましたが、現行モデルのスプリングに交換です。スプリングに変えることで結束バンドよりカッチリ感が出ます。
それからチェーンリングの歪み修正。
何かの拍子に歪んでしまったのだと思います。少々なら歪んでいても走れちゃうので持ち主さんは気づかれていなかったようですが、やはり気持ちよく乗るために修正しています。
あと、この形状のクランクの場合、チェーンリングガード(黒いプラスチックの部品)が長年使うことで外れやすくなってしまいます。部品交換がベストなのですが、まだもう少し頑張れそうでしたので接着剤を使って取れにくいように修正しています。
さてと、それでは今回のメインイベントであるリアハブのオーバーホールに取り掛かります。
この頃のブロンプトンはスラム製のハブを採用しています。
現行のスターメ-アーチャー製のものよりも少し小ぶりですね。
このハブは内部の部品がスターメーアーチャー製に比べて多クて複雑なのと、作業実績が少ない(出回っている数が少ない)のでちょっと緊張します。
ギヤ板と黒いブラスチックを外しますとこんな感じ。
目を凝らしてみると・・・・すき間からベアリング球がみえます。。。
別に異常でもなんでもなくこんな造りなんです。ですので現行の製品に比べると些か防水性・防塵性に劣るというのがやや残念なところであります。(逆にベアリングの調整は簡単なんですが。)
中身を出してみました。11年ものの汚れです。
前途の防塵性云々の影響もあり汚れの質がスターメーアーチャー製とは違ってこってりしています。
掃除だけで通常の倍ぐらい時間がかかってしまいました。。。
清掃完了。
因みに一番中心部分のパーツはこんな形状。
何だかカッコいいですね。
機械好き男子は今、分解してみたい衝動に駆られているると思いますが、絶対にお勧めしません。
どうしてもやりたい場合は失敗したら買い換えるぐらいのつもりでやってみてください。
例によって組み付け中の写真はありません。
両手がグリスがベチャベチャなので写真が撮れないのと集中してやらないといけない作業なので写真を撮る余裕がありません。すみません。
あとは前輪ハブの調整などなど済ませまして組み付けなおして完成。
日頃のお手入れもきちんとして頂いているので、11年前の車両ながらとても綺麗に仕上がりました。
少々サビたりキズがあったりしますが、それもいい味です。
そういう少々のサビやキズがありながらもきちんと整備されている車両は見ればすぐに分かりますし、とてもかっこいいと思います。
買ったばかりの自転車にキズが付いちゃうのは残念ですが、ガンガン使って、きちんとお手入れ、という使い方が僕は好きです。
因みに来週、今回整備したこの車両を持ってハワイのセンチュリーライドを走るそうです。
うらやましーーー。
最後にお知らせを2つ。
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応募締め切りは9月27日です。私ナカも参戦しますので、お一人サマもぜひご一緒してください。