オーバーホールのご依頼。スターメ-・アーチャー「AW」の巻
こんにちは。
一昨日使ったテントを濡れたまま片付けてまだ干せていないことが気がかりでしかたない店長ナカでございます。ブロンプトンで行くキャンプは最高でしたよ!
さて本日もオーバーホールのご紹介です。
諸般の事情により車両はお見せできないのですが、例によってリアハブまわりのメンテを行っています。
こちらはスターメ-・アーチャーAWハブです。
1936年から作られているスターメ-・アーチャーを代表する3段変速ハブです。
こちらはちょっと古くてハブシェルがスチール製のモデルです。
メッキの鈍い輝きとロゴマークの刻印が格好いい私も好きなパーツであります。
ブロンプトンにも2000年以前のモデルにはこのハブが採用されていまして、その後、先日ご紹介しましたSRAM製のハブに変更され、さらにその後再びスターメ-・アーチャー製(アルミシェル)に戻っています。
因みにスターメ-・アーチャー社のアーカイブには1936年当時の設計図や箱、ポスターなどが紹介されています。マニアにはたまりませんね。
当時の整備マニュアルもあるのですが、ちょっと大雑把な説明ですので腕に覚えのある方以外は分解しないほうが良いと思います。
話が脱線しましたが、作業を進めましょう。
もう15年以上前に作られていますのでいい感じに汚れていますね。
中身もそれなりに汚れていますが、使われてきた歳月を考えるとわりと綺麗だとおもいます。きっと大事にお乗り頂いていたのでしょう。
下から2段目の×型のパーツが現行モデルと決定的に違いますが、その他はほとんど現行のハブと変わりがありません。
この世代のAWも何度かモデルチェンジをしてきた後のモデルなので、この時点である程度洗練されていますね。
なんと言っても1936年から作っていますから多くのトラブルシューティングは終えていますので製品としてほぼ完成していると言って良いでしょう。このへんは1975年から同じ自転車を作り続けているブロンプトン社と同じですね。
イギリス流ロングセラーの本質がこういう点に垣間見れます。
いつもどおり積年の汚れをスカッと落としまして、再度組み立て致します。
例によって組み立て中の写真がありません。手がベチャベチャになりますので写真が撮れません。
もちろん外側も綺麗にします。
前の世代のロゴマークが格好いいです。
99年3月製造。この当時は全てイギリス製です。
それでは今日のご報告はこのへんで。
ご依頼お待ちしております。